やっと土曜に休めたので「シン・エヴァンゲリオン劇場版」をレイトショーのIMAXで観てきました。これでネタバレも怖くないぜ~。
なんと言いますか『遂に終わったなあ』というのが突き詰めた感想というか感慨の全てという気がします。リアルタイムでTV版を見ていた身としては妙な開放感があります。
この映画を25年前に注文したパンケーキに例えていた人がいたが、私は出てきたこの味には満足しています。ただ、天下一品のこってりラーメンのように好き嫌いはハッキリ分かれるでしょうね。
とりあえず、制作側も視聴側もお疲れ様です。いやホント。


以下白文字コメント(ネタバレ注意)

マリEndは私的には予想どおりだった。破の公開当時は周りの誰に言っても総スカンだった記憶があるが、少しだけ溜飲が下がった気分。旧劇はバッドエンド寄りのアスカEnd、新劇はハッピーエンド寄りのマリEndですな。
ぶっちゃけるとレイもアスカも死ぬ予想だったが、アスカ生存はまあ作中の役目的にはどっちでも良いからケンスケとくっついても気にはならない。加持さんといい、大人になったケンスケといい、アスカは包容力のある男性に惹かれる傾向があったからそこまでの違和感はないかな。旧劇とは名前違って別人の扱いだし。
ストーリー的には旧劇の焼き直しなのでそこそこか。何度目だよこの演出という部分は多かったが、全体的にはキレイにまとめたか。とはいえ人類補完計画関係は旧劇と同じでよく分からん。首なしエヴァが人間になって落ちていく演出を見て、ラピュタの「人間がゴミのようだ!」という場面を思い出して笑ってしまった。ゲンドウとの最後の対決がなんだかなで、「大人になったなシンジ」という敗北宣言で終わってしまったのが消化不良な気分。一発くらい親父殴っとけよ。カタルシスが足りないぜ。
監督も年をとって丸くなってしまったか、CGのせいかエグい描写も控えめで鮮烈な記憶には残らない感じ。旧劇のような刺さるというか視聴者を刺してくる感じはしなかった。流石に綾波レイ(仮称)が消えるというか死ぬシーンはビクッとしたが、初号機と十三号機の最終決戦ショボく感じませんでしたか?演出でわざとそうしているのかも知れないが。エヴァンゲリオンの最後の戦闘としては物足りなさ過ぎる。
というか今作のエヴァの戦闘が全般的に危機感が足りない。味方が強いと言うより敵がモブ雑魚の寄せ集め感が強過ぎて、序や破の時のような緊迫感を感じなかった。むしろ空中戦艦同士の空戦の方が手に汗握ってる感じがした。戦闘シーンは65点という感じ。
序:快作、破:傑作、Q:怪作ときて最後:良作という印象。全体でシン・エヴァンゲリオンは79点をあげましょう。
楽しめましたが、あとほんの少しだけ+αが欲しかった気がします。

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