福山で開催されたChallenge the Big Legacyの本戦に参加。参加人数は会場定員108名のキャパを越えた113名という大盛況。予選ラウンド7回戦+TOP8による決勝となった。
使ったデッキは以下のとおり。

『黒緑赤 蔦マッドネス』
<メインボード>
2《沼/Swamp》
2《森/Forest》
1《山/Mountain》
4《Bayou(LEA)》
2《Badlands(LEA)》
1《Taiga(LEA)》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》
4《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(PLC)》

4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》
4《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TOR)》
2《屍肉喰らい/Carrion Feeder(SCG)》
4《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》
2《野生の雑種犬/Wild Mongrel(ODY)》
4《ロッテスのトロール/Lotleth Troll(RTR)》
4《復讐蔦/Vengevine(ROE)》
2《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob(MMQ)》
1《殺人王、ティマレット/Tymaret, the Murder King(THS)》
4《信仰無き物あさり/Faithless Looting(DKA)》
3《癇しゃく/Fiery Temper(TOR)》
2《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》
2《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》
1《ナイレアの弓/Bow of Nylea(THS)》

<サイドボード>
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》
1《不浄/Filth(JUD)》
2《根絶/Extirpate(PLC)》
2《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》
2《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》
2《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》
2《不毛の大地/Wasteland(TMP)》

前の大会で調子良かったマッドネスを改定。スクイーでゴリゴリと色々回します。毎ターン肥大化するトロール、物あさりやリリアナのリスク軽減にもなります。
テーロスからティマレットと弓を採用。結果的に、弓は即効果を発揮するので強かったが、ティマレットはレガシーでは悠長過ぎた。
しましまあ、そんなことはどうでもいいくらい今日は引きが悪かったんですけどね。何せ7回戦フルに戦って墓地から蔦が場に戻ってきたのが4回だけだったしな!デッキコンセプトが動かないデッキの結果は推して知るべし。
以下、簡易レポート。

1回戦 VS ANT(青黒ストーム)
1戦目、相手先攻。序盤もたついてたら4ターンキルされました。
2戦目、《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》で相手の手札を落とし、ゾンビ共でビート。相手は《むかつき/Ad Nauseam(ALA)》でコンボ発動を目指すも繋がらずなんとか勝利。
3戦目、相手先攻で2ターンキルされました。テンパイハンドだったそうな。

2回戦 VS カナスレ(青緑赤Delver)
1戦目、こちらの生物は綺麗に《四肢切断/Dismember(NPH)》《稲妻/Lightning Bolt(M10)》で処理され、残ったのはブロックできないゾンビのみ。《敏捷なマングース/Nimble Mongoose(ODY)》×2に殴られて負け。
2戦目、速攻場に出された《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》が変身し、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》も続けて出てくる。ここで《水没/Submerge(NEM)》×2でドローロックされ、何もできずにそのまま殴られて負け。

3回戦 VS マーフォーク(青単)
1戦目、こちらは《ロッテスのトロール/Lotleth Troll(RTR)》をスクイーで育ててビートダウン。相手はマーフォーク並べてビートダウン。殴り合いの果てに、《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage(M14)》×2でこちらの生物をロックされて殴り負ける。
2戦目、またも殴り合い。でもここ一番で土地を4連続ドローしている間に《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》をこちらの土地につけられ島渡りで殴られて負け。

4回戦 VS ANT(青黒ストーム)
1戦目、序盤《信仰無き物あさり/Faithless Looting(DKA)》×2で掘るもサッパリで、4ターン目にコンボ決められて負け。
2戦目、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》から《ロッテスのトロール/Lotleth Troll(RTR)》出して《復讐蔦/Vengevine(ROE)》チップし、《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TOR)》もチップしてマッドネスプレイで蔦が場に出て殴る。今日初めて蔦が場に出て殴ったぞーッ!次ターンに11点殴って相手はドロー後に投了。
3戦目、《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》で《暗黒の儀式/Dark Ritual(4ED)》×2を落とし、次ターンにフラッシュバックで《冥府の教示者/Infernal Tutor(DIS)》を落とす。その後《ロッテスのトロール/Lotleth Troll(RTR)》と《野生の雑種犬/Wild Mongrel(ODY)》をパンプしながら殴って勝利。
やっと初勝利か。

5回戦 VS エンチャントレス(青緑)
1戦目、序盤から殴るも《復讐蔦/Vengevine(ROE)》がいないのでイマイチ押せない。そうこうする内に《エレファント・グラス/Elephant Grass(VIS)》で黒生物を止められ、無限ターン決められて負け。
2戦目、2ターン目に《野生の雑種犬/Wild Mongrel(ODY)》から《復讐蔦/Vengevine(ROE)》チップし、《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TOR)》もチップしてマッドネスプレイで蔦が場に出て殴る。本日2回目だ。序盤からゴリ押すのだが、相手も必死のバウンスで耐える展開。《気流の言葉/Words of Wind(ONS)》によるバウンスは《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TOR)》を戻してはマッドネスで場に出すのを繰り返して耐えるも、相手のライフ2まで押し込んだところで無限ターン決められて負け。

6回戦 VS ゴブリン(赤タッチ黒緑)
1戦目、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》を《宝石の手の報復者/Gempalm Avenger(LGN)》で殺された後、赤ナマが出せずに色事故死。
2戦目、1戦目と同じ展開。《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》抱えたまま赤マナ出せずに悶絶死。

7回戦 VS ゴブリン(赤タッチ白)
1戦目、《信仰無き物あさり/Faithless Looting(DKA)》から墓地に《復讐蔦/Vengevine(ROE)》《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》を送り込むスタート。次ターンに《ロッテスのトロール/Lotleth Troll(RTR)》から《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TOR)》マッドネスで蔦ビート。これで3回目か・・・。だがその後、《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader(APC)》連打でゴブリンを並べられ、ブロッカーを《棘鞭使い/Stingscourger(PLC)》で戻されて総攻撃で丁度負け。
2戦目、序盤から《野生の雑種犬/Wild Mongrel(ODY)》がマッドネスで《癇しゃく/Fiery Temper(TOR)》をブッパしながらビートダウンしてあっさり勝利。
3戦目、1戦目と同じく序盤から《復讐蔦/Vengevine(ROE)》ビートで押す。なんとか4回目でございます。だが、ここで相手がフェッチから《Plateau(3ED)》出して、まさかの《安らかなる眠り/Rest in Peace(RTR)》置かれて墓地を封じられる。《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》引けずに攻めあぐねていたら《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss(M13)》やら《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker(CHK)》やら出されて相手のゴブリンが溢れかえり、《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》を引き込めずにそのまま数で殴り負ける。

結果、1勝6敗で113人中107位という体たらくでした。今日は本気で駄目な日だった。
せめて主催者お勧めのお好み焼きでも食べようと、決勝まで観戦した後に行ってみたら「花むら」も「つくし」も今日は21時で閉店とかマジありえな~い。「つくし」なんか22時まで営業とか入り口に出てるのに、目の前で閉店の札かけられて店員に謝られてしまいました。今日は欲求不満な日だなあ、ガックリだ。

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(決勝レポート)
なお、TOP8に残ったのは以下の方々。(敬称略)

1位 18P ムラカミ カズヤ(カナスレ)
2位 18P シオタ ユウマ(ショーテル)
3位 18P タムラ トモヤ(赤単バーン)
4位 18P ヤマネ マサヒロ(ショーテル/ドリームホール)
5位 17P タニモト タツロー(カナスレ)
6位 17P カメマル ツバサ(青黒緑クロックパーミ)
7位 17P タニグチ ヒロアキ(5色グッドスタッフ)
8位 16P トリゴエ セイタロー(カナスレ)

やはりレガシーの世界は青かった。そんな中、赤単バーンで勝ち上がっているタムラ氏が光っている感じ。《実物提示教育/Show and Tell(USG)》が2名いる他は、見事に青緑系クロックパーミッションばっかりである。なお、デッキの詳しい内容は後ほど主催者から公開される模様です。(http://www.bigmagic.net/gpt/CtBL/coverage/001.html
でも会場内は実に多彩。親和、ZOOのビートダウンからゴブリン、エルフ、マーフォークの種族デッキにコンボもいっぱい。色々なカードが乱舞しており、観戦しているだけでも楽しかったです。


以下、1位VS8位、2位VS7位、3位VS6位、4位VS5位で準々決勝。
1位ムラカミ、2位シオタ、3位タムラ、5位タニモトがそれぞれ勝ちあがり、ムラカミVSタニモトのカナスレのミラーマッチ、シオタVSタムラのショーテルVS赤単バーンで準決勝です。

予選1位抜けのムラカミは愛媛の若きエース。なんとレガシーの大会に初出場であり、《Volcanic Island(3ED)》が足りなくて《蒸気孔/Steam Vents(RTR)》を1枚刺しています。だが、これが意外な功を奏し、タニモトが1本取って後がない2本目で、墓地の《Volcanic Island(3ED)》を《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》されたにもかかわらず、フェッチ起動からひょっこり《蒸気孔/Steam Vents(RTR)》が場に出てギャラリーを湧かせます。《蒸気孔/Steam Vents(RTR)》のマナを使って決め所で打った《赤霊破/Red Elemental Blast(4ED)》に加え、いいところで《水没/Submerge(NEM)》を引き込んで2本目を取り返し、1-1で3本目に突入です。
3本目は非常に競った状況でお互いにライフが一桁台に突入し、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》×2を先に引き込んだムラカミが《敏捷なマングース/Nimble Mongoose(ODY)》×2のタニモトを押し、ライフを4まで削ったのですが、ここからブロック&《稲妻/Lightning Bolt(M10)》などでタニモトが押し戻し、逆転で3本目を取って決勝に勝ち上がりました。

もう一方の準決勝はシオタの引きが光る試合となりました。1本目は2ターンでコンボを決めて勝利。2本目も開始時点で《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》を置いて、赤単バーンのタムラをほぼ封殺するという余裕の展開。そのままゆるりとコンボを決めて、2連勝で決勝に勝ち上がりました。


かくて決勝は、シオタVSタニモトのショーテルVSカナスレという今のレガシー環境を象徴する戦いになりました。
1本目、先攻はタニモト。シオタは《渦まく知識/Brainstorm(5ED)》で手札を整えつつコンボ開始を狙う。一方、タニモトは《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》《敏捷なマングース/Nimble Mongoose(ODY)》を早々に場に出し、殴り倒しにかかる。ここで土地のタップを見たシオタが《実物提示教育/Show and Tell(USG)》をキャスト。これをタニモトは《Force of Will(ALL)》をチップして《Force of Will(ALL)》でカウンター。これをシオタは《白鳥の歌/Swan Song(THS)》でカウンターしようとしたが、タニモトがまた《Force of Will(ALL)》をチップして《Force of Will(ALL)》でカウンターと、FoWを4枚フルに使ってこれをしのぎ、シオタをビートダウンして1本目を先取です。
2本目、先攻のシオタは《定業/Preordain(M11)》で手札を整える。後攻のタニモトはまたも《敏捷なマングース/Nimble Mongoose(ODY)》《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》と連続で場に出し、殴り倒しにかかる。この状況下で島2枚と《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》の3枚あったシオタの土地のうち、タニモトは《不毛の大地/Wasteland(TMP)》で墳墓を破壊。シオタは対応で2点くらいつつも《狡猾な願い/Cunning Wish(JUD)》から《直観/Intuition(TMP)》を手札に入れ、コンボ開始に備えるという状況。だが、ここからシオタが3枚目の土地を引けない状況のまま4点ずつビートされていく展開に。悲しいかな、シオタは《渦まく知識/Brainstorm(5ED)》を連打するのだが一向に3枚目の土地を引けず、そのままタニモトが殴り切って2連勝で優勝を決めました。

Challenge the Big Legacyの初代チャンピオンはタニモトさんに決まりました。
おめでとうございます。


なお、Challenge the Big Legacyは来年も同日程で開催予定だそうです。
来年こそはリベンジだ!

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