未来視

2005年4月19日
某大佐に触発されて中国ネタを書いてみる。


最近騒がしい大陸のデモ。私はこれを『中国分裂の第一歩』と見ています。

このデモは一見反日をお題目にしていますが、内実は中国政府に対する不満を吐き出すためのものです。中国という国は共産主義国で、かなりの多民族国家で、都市と地方が隔絶しています。都市部は発展していますがそれは安い地方の労働力によってなされるという二重構造によっています。実際、地方人は都市部に移住できる権利をもっておらず、安い労働力でこき使われた挙句に地方に送還されています。でも都市部は困りません。入れ替わりで安い労働力が地方から来るからです。これが共産主義内の資本主義という二重構造と相まって貧富の差を拡大させています。ところが政府は共産党の一党独裁政権のため自浄作用による政治改革が進みません。
思わぬ経済発展で人民の生活が変わり、そろそろ一波乱ある時期に差し掛かってきました。おそらくこの反日(と称される)デモは今後も散発しつつ拡大すると予測します。なぜならその原動力が反日というイデオロギー的なものではなく、日々の生活の不満という切実なものだからです。今後は生活の改善を求める民衆VS共産党政府という構造に変化していき、中国は国内不安を抱える国になるでしょう。

すると、国内への外国からの投資が減り、経済成長の停滞が起きます。また「一人っ子政策」のせいでまもなく到来する日本以上の超高齢化社会により国内の生産力も低下するでしょう。おそらく北京オリンピック特需の終わる2008年がターニングポイントとなり、経済の悪化と政情不安から徐々に中国各地が中央共産党の統制に従わなくなると予測します。実際、中国軍は地方に土着している軍閥の集合体ですし、元々中国は「北京語」「広東語」という言語の違いが示すとおり地方ごとの差異が大きく、分裂し易い傾向にあります。
中国は最悪で内乱状態に突入し、2015年までには旧ソ連のごとくいくつかの国に分裂するでしょう。

ついでに台湾は北京オリンピック直前に独立宣言をします。これにより北京オリンピックを棒に振ってまでの軍事行動を起せない中国をあざ笑うかのように、台湾は台湾選手団を北京オリンピックに派遣するでしょう。ホスト国である中国はこれを拒めないため、内外に台湾を認めたかのような印象を与えることになると予測します。
この後も中国国内の混乱に助けられ、台湾は独立国として存在することになるでしょう。


あー、久々にアカデミックな文章を書いた。予測が当ったら誰か何かくれないかなあ?

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