愛媛県選手権のTOP8の様相は以下のとおり。

1位 ウチダ氏  電結ウィニー(Not親和)
2位 ムカイ氏  緑ウルザトロン
3位 シノハラ氏 青緑パーミッション
4位 カサハラ氏 赤緑ステロイド
5位 サノ氏   緑ウルザトロン
6位 オオニシ氏 黒単ハンデス&ビートダウン
7位 カワノ氏  親和
8位 ツムラ氏  親和

トロンと親和は説明不要でしょう。
1位の電結ウィニーは親和に似て親和にあらず。親和カードは1枚たりとも入っていません。とにかく電結クリーチャーで固めた構成で「電結のとげ刺し」はおろか「電結スリス」まで入っており、死んでも死んでも姿を変えて殴り続けるという独特の構成で、単体除去ではそうそう止まりません。もちろん「大霊堂の信奉者」「爆片破」は完備しています。
3位は驚きのパーミッション。「卑下」「邪魔」「巻き直し」で徹底カウンターして「ヴィダルケンの枷」で相手のクリーチャーをコントロール。緑は「永遠の証人」「酸化」「テル=ジラードの正義」「桜族の長老」等をメインから完備しているという構成。ウルザトロンと親和にはそうそう負けないように作られています。「けちな贈り物」で「巻き直し」「ヴィダルケンの枷」「永遠の証人」「潮の星、京河」の選択を迫ったりして相手を苦しめていました。この環境のソリューションの一つになるのでしょうか?
4位は真っ当な赤緑ステロイド。2〜3ターン目に「桜族の長老」「木霊の手の内」を撃ってから「北の樹の木霊」「山伏の長、熊野」「弧炎撒き」等の優秀クリーチャーを火力でサポートする形です。
6位は黒単のハンデス&ビートダウンというこれまたメタ外のデッキ。「貪欲なるネズミ」「鼠の短牙/憎まれ者の傷弄り」「騒がしいネズミ」の手札破壊ネズミに「困窮」も完備。「鼠の墓荒らし/冒涜する者、夜目」「血塗られた悪姥」「死者の嘆き、崩老卑」でコントロールしつつビートダウンしていくという構成です。これも一つのソリューションとなるでしょうか?

さて、クウォーターファイナルで最も早く決着したのは4位ステロイドVS5位緑トロンの卓。1、2戦とも速攻でトロンを揃えての「歯と爪」で2−0で緑トロンが勝利。続いて1位電結ウィニーVS8位親和は2−0で親和が、2位緑トロンVS7位親和は2−0で緑トロンがそれぞれ勝利。3卓までは早々に決着しました。
一方で長引いたのは、3位青緑パーミッションVS6位黒単ハンデスビートという、どこの世界の戦いかという珍しい組み合わせ。双方とも相手をコントロールすべくハンデスとカウンターが唸りをあげ、攻めるハンデス、守るパーミッションと観戦していて非常に面白い戦いでした。1戦目は「ヴィダルケンの枷」とカウンターが噛み合ってパーミッションが勝利。2戦目は序盤のビートダウンから「ちらつき蛾の生息地」×3を引いてきた黒単が空から殴り切って勝利。そして迎えた第3戦、2ターン目に出てきた「血塗られた悪姥」が唸りをあげ、3ターン目から殴ってルーズライフを繰り返してパーミッション側のライフはゴリゴリ減っていく。一度は「残響する真実」で追い返すも再度場に出る「血塗られた悪姥」×2をカウンターできずにジリ貧。結局そのまま黒単側が押し切って、最後の卓は黒単が勝利。

セミファイナルはいずれも接戦。5位緑トロンVS8位親和、2位緑トロンVS6位黒単ハンデスビートとも1−1で最終戦に突入です。
先に決着したのは緑トロンVS親和の卓。この大詰めで親和が痛恨のプレイミス。「大霊堂の信奉者」のルーズライフを忘れた結果、緑トロンのライフが1残ってしまう。ここで起死回生の「歯と爪」から「白金の天使」&「レオニンの高僧」で生き延びた緑トロン。これを親和側は除去できずに最後は「ダークスティールの巨像」が勝負を決めた。
一方の緑トロンVS黒単ハンデスビートの戦いの決着は、場に「死者の嘆き、崩老卑」が出ている状況で「永遠の証人」で「トリスケリオン」を拾った緑トロンが一気に黒単側の生物を除去。最後は「隔離するタイタン」が勝負を決めた。

そして決勝は緑ウルザトロンのミラーマッチとなりました。
先攻がかなり有利のため、2位のムカイ氏も5位のサノ氏もダイスロールに気合入りまくりでした。そしてダイスロールに勝ったのはサノ氏。まずは優位に立ちましたがマリガンスタートとなり、ちょっと渋い顔です。
1戦目、サノ氏が2ターン目に「桜族の長老」を出すというスタート。これで先に4マナに達したサノ氏は「刈り取りと種まき」で相手の「ウルザの塔」を破壊します。そして4ターン目に素でトロンを揃えたサノ氏が「歯と爪」でキキジキ+タイタンであっという間に勝負を決めました。一方のムカイ氏も素でトロンを揃えてきていたため正にダイスロールが明暗を分けた形です。
2戦目、後攻のサノ氏はまたもマリガン。しかしそんなことは関係なく、先攻のムカイ氏が2、3ターン目に「森の占術」×2から4ターン目に「忍び寄るカビ」でサノ氏の「ウルザの塔」を破壊。5ターン目に「歯と爪」でキキジキ+タイタンで勝負を決める。正に先攻ゲームの様相を呈する展開で、2戦終ってまだ10分ちょっと。実際のプレイ時間は5分もあったでしょうか?ギャラリーからは笑いとクソゲーコールが沸き起こるという妙な盛り上がりを見せていました。
そして運命の最終戦。三度目のマリガンスタートのサノ氏に合わせてかムカイ氏もマリガンスタートです。まずは両者が2ターン目に「桜族の長老」を出し合うというスタート。先に4マナに達したサノ氏は「刈り取りと種まき」で相手の「ウルザの塔」を破壊。これに対してムカイ氏は「永遠の証人」で「ウルザの塔」を拾う。サノ氏「森の占術」×2で魔力炉と塔を持って来て次ターンにトロンが揃って動ける体制に。返しのターンでムカイ氏動けず、トロンを揃えたサノ氏は「精神隷属器」を場に出して起動。コントロールすべきムカイ氏の手札は重く、ターンを2体目の「永遠の証人」を空出しさせて終る。そして満を持しての「歯と爪」でのキキジキ+タイタンでムカイ氏の「森」を破壊し尽くしつつのトークンアタックで7点のライフを削る。それでも返しのターンでトロンを素で揃えたムカイ氏は「精神隷属器」を場に出すが起動はできない。迎えるサノ氏は「刈り取りと種まき」で「ウルザの鉱山」を破壊して「精神隷属器」の次ターンの起動を阻止してタイタン2体で攻撃。これを証人1体でチャンプブロックしたムカイ氏、最早これまでかと思いきや引いてきていた「ウルザの鉱山」をセットして「精神隷属器」を起動!サノ氏のターンをコントロールし、キキジキを攻撃させて証人と相討ち、「忍び寄るカビ」でタイタンを破壊とこの場を凌ぐ。だが「師範の占い独楽」で「永遠の証人」が引かれるサノ氏の未来を見てしまったムカイ氏は、自分のドロー後に投了を宣言。

愛媛県選手権を制したのはサノ氏の緑ウルザトロンでした。おめでとうございます。

初の都道府県選手権でしたが、非常に盛り上がりましたし愛媛県では成功の部類に入ると思います。四国では賞品の豪華な大き目のイベントというのが中々ないので、今後ともこういうイベントが身近であると非常に嬉しいですね。来年もあるといいなあ。(*^ー゜)b

P.S. 一部記憶があやふやなところがあることをお断りしておきます。

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